セントジョーンズワートは和名:セイヨウオトギリソウといい、
オトギリソウ属オトギリソウ科の植物です。
 セントジョーンズワートは欧州、アジア、北アフリカが原産で草原、丘陵地、
森などに分布し、北アメリカからオーストラリアでは野生化しています。
 レモンの香りのする黄色い小さな花を多数つける、高さ30〜60cmの多年草です。
花びらを指でこすると赤い液体が出てくることから、洗礼者ヨハネが首を切られた時、
その血波からセントジョーンズワートが芽生えてきたとの言い伝えがあります。
この花の開花時期は6月下旬頃であるために、キリスト教文化圏では、
使徒ヨハネ(John)の6月24日の誕生日にちなんで、 St.Johnの植物
(plant=wort)つまり「聖ヨハネ草」と呼ばれるようになりました。
 セントジョーンズワートはアングロサクソン民族の間ではSt.John's Wortの
名で良く知られているハーブで、開花時に少なくとも2週間以上陽光にさらされた
地上部の油性エキスは、癒し(ヒーリング)のハーブエキスとして中世から評判が
高いものでした。

★効能・効果

切り傷・火傷・神経痛・抑うつ状態・社会不安障害(SAD)

★利用法

薬用範囲が広く、
(1)中世には深い刀傷の治療に用いられ(殺菌作用がある)、
(2)植物油の中に花を入れて成分抽出したオイルは外用薬として神経痛に効果があり、
  座骨神経痛の痛みを和らげる作用もある。またこのオイルは皮膚の体温を下げるので
  ヤケドにも効き、さらに、空腹時に少量服用すれば、胃炎や胃潰瘍の治療薬になると
  言われている。
(3)利尿作用もあり、体内から老廃物を排出するのを助け、この浸出液は痛風や
  関節炎の治療に良く、
(4)夜尿症の治療にも用いられる。その場合、オイルを脊椎の底部によくすり込む。
(5)この植物は主として神経の鎮静薬、更年期の抑うつ状態の治療薬として、
(6)さらに、気管支炎の際の去痰薬として使われている。

★天然の抗うつ薬

ヨーロッパや中央アジアに分布する直立性の多年草で、葉や黄色の花には斑点があり、
指でこすると赤い液がしみ出てきます。ヨーロッパではこの赤い液が血のような色をしているため、
魔よけに使ったり、心の闇を照らし悪霊を追い脱す「サンシャインハーブ」として不眠症や、ウツ病、
ヒステリーなどの治療に用いていました。
セントジョーンズワートは神経系の回復強壮剤ともいえるハーブで、落ち込んだ気分や不安、
イライラを軽くし、精神を高揚させてくれる効果があります。有効成分のペルフォリンが脳内セロトニンの
濃度を増加させることで抗ウツに働いています

★注意点

ストレスフリーの毎日に導いてくれそうなステキなセイントジョンズワートですが
大量摂取をしてしまわないように要注意。紫外線に対して皮膚が敏感になりやす
(日焼けしやすく)なってしまいます。
紫外線が気にならない夜、寝る前などに
摂取すると良いでしょう

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