★EPAて何?

エイコサペンタエン酸

Eicosapentaenoic acid

不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん、unsaturated fatty acid)とは、1つ以上の不飽和の炭素結合をもつ
脂肪酸である。不飽和炭素結合とは炭素分子鎖における炭素同士の不飽和結合、すなわち炭素二重結合
または三重結合のことである。天然に見られる不飽和脂肪酸は1つ以上の二重結合を有しており、脂肪中の
飽和脂肪酸と置き換わることで、融点や流動性など脂肪の特性に変化を与えている。
また、幾つかの不飽和脂肪酸はプロスタグランジン類に代表されるオータコイドの生体内原料として
特に重要である。

★DHAて何?

ドコサヘキサエン酸

Docosahexaenoic acid

不飽和脂肪酸のひとつ。6つの二重結合を含む22個の炭素鎖をもつカルボン酸 (22:6) の総称であるが、
通常は生体にとって重要な 4, 7, 10, 13, 16, 19 位に全てシス型の二重結合をもつ、オメガ3脂肪酸に
分類される化合物を指す。
魚油に多く含まれ、摂取することで「健康になる」または「頭がよくなる」としてサプリメントや
菓子などに添加されている。

★効  能・役  割

EPA

中性脂肪を減らす

エスキモーには動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病が極端に低いことから、
その食生活が研究されてきました。その結果、わかったことのひとつが青魚に含まれる
EPA(エイコサペンタエン酸)の効果です。
 EPAとは、多価不飽和脂肪酸の一種です。脂肪酸には、主に肉や乳製品などの動物性脂肪に
多い「飽和脂肪酸」と、オリーブオイルなどの植物性脂肪に多い「一価不飽和脂肪酸」、
そして青魚に多い「多価不飽和脂肪酸」があります。
飽和脂肪酸はエネルギーを作り出す重要な働きをしていますが、過剰摂取すると中性脂肪や
悪玉コレステロールを増やすもととなり、動脈硬化などの危険性が高まります。
逆に飽和脂肪酸は酸化しにくく、中性脂肪やコレステロールを抑制する働きがあるのです。

血液が血管内で固まってしまうと、血栓ができ、血管がつまると血液が流れなくなってしまいます。
脳に血栓ができれば脳梗塞、脳卒中に、心臓付近でできると、心筋梗塞を引き起こしてしまいます。

しかし、EPAを代表とする多価不飽和脂肪酸は、血流を改善し血栓を予防する働きが
あることがわかったのです。さらに血液中の中性脂肪を低下させる効果もあると言われています。
これがエスキモーの食生活のヒミツだったのですね。ちなみに、このEPAの効果は医療でも
認められており、高脂血症(中性脂肪が高い状態)の治療薬として使われているほどです。

これらの3つの脂肪酸は、バランス良く摂ることが大切です。
飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3の割合で摂ることが最適だと
厚生労働省も推進しています。しかしながら、通常の食生活では飽和脂肪酸の割合が高く、
多価不飽和脂肪酸の割合が低くなってしまっているのが現状です。

理想的なバランスで脂肪酸を摂るためには、まずは多価不飽和脂肪酸、
つまりEPAを効率よくたくさん摂るように心がけなければなりません。
運動不足で中性脂肪たっぷりな人にとっては、なおさらです。

DHA

DHAは、血液サラサラにしてくれたりもするらしいですがやっぱり、なんと言っても脳でしょう。
脳は神経細胞の集まりです。たくさんの神経細胞同士が連絡を取り合っているのですが、
そのとき重要なのが神経伝達物質。神経細胞の単体では信号は電流で流れます。
しかし、隣の神経細胞にこの信号を伝えるときは神経伝達物質を使わなければなりません。
そして放出された伝達物質を次の細胞のレセプターで受け取ると受けとった側の細胞に電流が
発生、・・・とつづいていきます。
現在言われているDHAの効果とは、脳の神経伝達物質の分泌と受け取りをスムーズにしてくれるということです。
脳とは高度な並列型コンピュータ。DHAがよどみない伝達を助けることで、頭脳に良い働きをもたらすと
考えれれているのです。
とくに思い出すという作業に効果的なようで、記憶に関わるとされる脳の海馬にDHAは多く含まれています。
しかし、決して脳で合成されているわけではありません。
DHAは体内では合成できないので外部から取る必要があるのです。
高カロリーな食事を続けても、お腹の脂のように作られはしないのであしからず

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